家に持ち帰ったお稽古の花、どうしていますか?

2022年3月20日

家に持ち帰ったお稽古の花、どうしていますか?


命ある花木と向き合う時間が、生け花のお稽古ならば、
いけばなで使った花たちはみな、命ある存在です。
お稽古の後は、家に持ち帰って楽しみましょう。
自宅のどこに飾るかを考えるのも楽しみのひとつですし、
また、家でいけ直した花が開花するなどの楽しみが待っています。
お稽古で持ち帰った花は、心を込めて手入れとお世話をしましょう。

花の持ち運び方


お稽古場から自宅に花を持ち帰る際には、できるだけ花が傷まないように注意したいところ。
花やつぼみは傷むとしおれたり咲かなくなったりします。
ビニール袋や新聞紙でしっかりと包み、袋などに入れて持ち帰りましょう。
生け花用品には“花袋(はなぶくろ)”と呼ばれる専用の持ち運び袋もあります。
男女ともに使用できるデザインも嬉しく、手提げタイプや、肩掛け紐が付いたものなど多種あります。
帰宅まで時間のかかる場合は、水を含ませたティッシュなどを茎の切り口にあて、
ビニール袋やアルミホイルで包むなどの保水処理をするとよいでしょう。

水揚げ・切り戻し


家に持ち帰った花は、早めに再び水揚げ処理を行うことで、元気になります。
また、いけ直した時、水を替える時に根元を1~2㎝ほど切ると水の吸い上げが良くなり、長持ちします。
これを切り戻しと言います。

花がら摘み


切り戻しを行った後、花の様子をよく観察してみましょう。
咲き終わった花や古い葉を残しておくと、次の花がきれいに咲きません。
しぼんだ花がらは早めに摘み取りましょう。

花器と茎の洗浄


いけた花をそのまま放置しておくと、花器や茎に汚れやぬめりが付着します。
その正体は細菌で、水や茎の腐敗を引き起こします。
花器は洗剤を使って、茎は流水と指でしっかりぬめりを洗い落としましょう。
花もちがよくなります。
花器の洗浄剤として、画像のような専用洗浄液もあります。
花瓶除菌剤クラルスアクアは医療用に開発された次亜塩素酸水から生まれた安全で強力な除菌水
花瓶にスプレーすると短時間で雑菌を減らすことができます。
また、花瓶洗浄剤ルテルスアクアは最新技術の電気分解により作られた高機能水でできた洗浄剤、
こちらも花瓶にスプレーすることでスポンジ等で手洗いすることなく洗浄効果が得られるのが魅力(汚れのひどいときはキッチンペーパーで拭き取るだけ)。
ふたつを併用することで安全で手軽に花器を清潔に保つことができる優れものです。


また、何を使ったらよいか迷っている方のために、
道具の洗浄スプレーも含めた“花いきいきパーフェクトセット”もあります。

切り花長持ち剤


ホームセンターやお花屋さんなどで、切り花を長持ちさせる薬剤が販売されています。
例えば写真の商品“美咲”。
殺菌成分に加え、花の栄養分が含まれていて、適量を水に加えると花を長持ちさせることができます。


お稽古から持ち帰った花を大切に扱う、
心を込めて花の命と向き合うことで「思いやりの心」が身につきます。
それは、生け花を習うことで得られる豊かな生き方に繋がるでしょう。